「汎用旋盤だから」できる加工
汎用旋盤を扱える職人は少なくなりNC機 ( 自動数値制御 ) がメインとなる昨今ですが、テラダでは若手社員に汎用旋盤の技術継承を行っております。
「汎用旋盤だから」できる加工。
- 単品物の加工速度が違う
NC機では油圧チャックが主となり、油圧チャックではチャッキング幅の制限が大きくある為、爪の交換等段取り変えが大きく、時間ロスに繋がります。
汎用旋盤ではスクロールチャックが主となり、多少の大きい小さいをひとまとめにチャッキングできるため、加工する際の段取り作業が飛躍的に早くなります。
また刃物も手研ぎ刃物を多く使用しますが、職人の技術によりアルミでは外径20Φを1度に切削できることも可能とし加工速度の向上が見られます。
対して、NC機では市販のチップの形状の制限がある為に、外径20Φ加工することは皆目不可能です。
- ねじ切りの切り直しや特殊加工の加工速度が違う
単純なねじ切りの場合、NC機は回転を上げることができるので加工時間・美観は優れています。
しかし、機械から降りたワークのネジの切り直しとなると、NC機ではネジ山を合わせる工程が難解な為、簡単にはできません。
汎用旋盤では、手の感覚がダイレクトに機械から伝わる為に、ネジの切り直しは容易く対応可能となります。
また、アリ溝といった特殊な加工の際でも、29度刃物を傾けOリング溝底まで手の感覚で刃物を入れることができるために、これもまた容易に加工できます。NC機では29度傾けるという事にとても時間が掛かり、また刃物の成形をしなければ難しい為に、NC機でアリ溝を入れることは優れた職人でないと簡単ではありません。
- 薄物旋盤加工で発揮する高精度加工
薄物のフランジなど度々頭を悩ます平面度や並行度と言った幾何公差でも汎用旋盤は優れています。
NC機では油圧チャックですのでどうしても力が入りすぎる為にワークを歪ませることが多くあります。
その点、手締めチャックの汎用旋盤ではトルク管理が容易にでき、また手研ぎ刃物も使用し極限に切れる状態の刃物で加工することによってワークへのストレスを軽減することができます。
その為、ワークの歪を抑えることができ汎用旋盤での薄物旋盤加工の大きな利点となります。
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