旋盤加工のご相談例

テラダへ加工のご相談があった事例を、お客様のご了承のもとご紹介をさせていただきます。

旋盤加工のご相談例 ( トロフィー製作の場合 )

お客様イメージ 株式会社テラダ近畿大学文芸学部芸術学科
造形芸術専攻立体造形ゼミ
佐藤様からのご依頼

21日後の表彰式に間に合うよう、起き上がりこぼしになるトロフィーを作ってほしい

株式会社テラダ 制作
打ち合わせ

トロフィー製作のご相談を頂きました。

手描きのイラストをお持ちくださいましたので、そのイラストもとに初回の打ち合わせを行いました。

お客様の当初のご希望は「起き上がりこぼしになっている幾何形体のトロフィー」で、希望納期は21日後の表彰式に間に合うように、とのことでした。

ご相談に応じている間にお客様の完成品イメージが徐々に変化し、最終的にはとても3週間で作れるものではなくなっていきました。

起き上がりこぼしを製作するには重心のバランスが非常に大事なポイントとなります。比重が異なる材質の組み合わせの検討・形状の工夫など、設計には試作を重ねる必要があることをお伝えしました。

手描きイラストや設計図がなくても、現物見本がある場合や、試作時間がある場合は弊社で設計・製作は可能です。

今回は短納期での制作のご依頼であったため、選択肢として弊社以外での加工のご提案もさせていただきました。

個人のお客様 加工 相談 短納期 至急案件 株式会社テラダの加工技術
設計

初回の打ち合わせから後日、新たな形状のデザイン画を持ってお客様が来社されました。

デザイン画には、平面に自立するエクスクラメーションマーク形状のトロフィーが描かれていました。

完成品に求めることは「自立する」「トロフィーらしく鏡のような美しい光沢がある」「確実に授賞式までに間に合うもの」の3点であることをお客様と弊社で共通認識しました。

引き続き、加工に向けてより詳細な打ち合わせを行った結果、材質はステンレスの1種類に絞ることに決まりました。

お客様のこだわりとして、エクスクラメーションマークの傾きの角度を「地球の地軸と同じ23.40度で傾けたい」というご希望を新たにいただきました。

角度を維持しながらもしっかりと自立するトロフィーの実現のため、お客様と同大学内の建築学科様にお力添えをいただき、目安となる重心位置を割り出していただきました。

重心位置の目安が把握できたので、再度形状の見直しを行い、加工図面へ落とし込みようやく加工に着手することができました。

個人のお客様 加工 相談 短納期 至急案件 株式会社テラダの加工技術
試作品の完成

理論上の計算を基に割り出した重心位置やバランスで実際に現物が自立するどうかを、まずは試作を製作し確認します。

最終お打ち合わせの翌日、旋盤での加工で出来上がった試作品は問題なく「自立する」ことが確認できました。試作品は1つめの製品となり、引き続き次はワイヤー加工と磨きの工程を行います。

「トロフィーらしく鏡のような美しい光沢がある」製品に仕上げるべく、美しさと高級感アップのため、ワイヤーカット後はバフ研磨で鏡面仕上げする必要がありました。

依頼をいただいた注文数は全部で10個でした。

完成した1つ目の製品をお客様にご確認いただくと同時に、残り9つの製品加工を開始しました。

個人のお客様 加工 相談 短納期 至急案件 株式会社テラダの加工技術
納品

材料購入と加工を同日に行い、尚且つ後加工を含め大変タイトなスケジュールとなりましたが、お客様とのお約束であった「確実に授賞式までに間に合うもの」となりました。

日頃、弊社で加工を行う製品は、主に大学・研究機関様向けの装置部品となっています。

テラダは装置部品以外のものも製作しておりますが、今回のご依頼のような、加工品そのものが多くの人の目に触れ、光を浴びるというケースは大変珍しく、とても貴重な実績となりました。

お客様、製造にご協力いただいた関係者の皆様に、深く感謝を申し上げます。

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